卒業生

在学中の多様な経験で培った目標を達成する力を手に、自分らしい未来を切り拓く。

経営学部 経営学科 2008年3月卒業
ダンロップ(前川) 彩さん Amazon.com, Inc. グローバルセールス部門

2017年入社。現在は、ECサイト出品者である現地企業を対象に、日本やヨーロッパ、南米など他のエリアで販売活動をするためのサポートを行っている。

 

長期留学の夢を追い求め英語に浸った学生時代

充実した英語教育と多様な国際交流プログラム、そして多くの海外協定校がある点に魅力を感じて南山大学に入学しました。在学中に留学することを目標にしていたため、ライティングを繰り返してレポートを書く力を鍛え、プレゼンテーションを通して実践的なスピーキング能力を身に付けて、4技能を徹底的に磨きました。特にネイティヴの先生による「日本語禁止」の授業では、生の英語に触れながら楽しくも厳しい学びの中で、充実した時間を過ごしました。

また、マーケティングや経営労務論、流通論や企業論など、経営学部の充実した専門科目を履修することで、日本企業に関する経営戦略を学ぶことができました。

 

異国の地で始まった挑戦

3年次の夏にアメリカ・オハイオ州のボーリング・グリーン州立大学へ交換留学しました。南山大学の学びのおかげでレベルの高いクラスに入ることができましたが、そこからが本当の挑戦でした。英語で展開される授業に付いていくのは想像以上に難しく、現地の学生と共に行うプレゼンテーションやプロジェクトの準備にも追われ、早々に心が折れそうになったのを覚えています。さらに、留学生専用の寮では日本人同士で話す機会はあっても、現地の学生と接する機会が少ないため友人ができず、焦りを感じることもありました。

このままではいけないと思い、自分で現地学生の多い寮でルームメイトを探して、転居することにしました。新しい環境に身を置いたことで少しずつ現地学生の友人が増え、彼らに支えられながら日々の授業や課題に取り組みました。授業外でも教授に質問をしたり、提出前の課題を現地学生チューターに添削してもらったりと努力を重ねるうちに、できなかったことが次第にできるようになる手応えを感じました。10ヶ月間の留学生活は決して楽な道のりではありませんでしたが、高い基準の環境に身を置くことで、実力を付けることができ、今の自分の大きな力となっています。

 

多様性のある環境で、自分の力を試される日々

在学中から現在まで、「どのような状況に置かれてもベストを尽くす」ことを大切にしています。私は、留学時にアメリカのビジネスに触れ、実力が重視される環境で働きたいと考えていたため、日本のグローバル企業に新卒で入社しました。しかし、4年経っても海外勤務することができなかったため、どうしても海外で働きたいと考え、ハワイで自分の力で企業を探して就職しました。その後、自分の能力を発揮できる企業にたどり着くまで、転職しながら道を切り拓いてきました。

現在は、多様なバックグラウンドを持つ人々を受け入れているAmazonで勤務しています。私が担当しているのは、国内外の出品者が各国で販売活動を展開する際のECコンサルタント業務です。昨年までは日本市場向けの販売促進を担っており、日本人のクライアントと仕事をすることもありましたので、細かい部分に気を配り、業務を順序立てて進めるやり方など、日本企業で培った経験を生かして、日本人に合った仕事の進め方をしていました。社内ではチームで協働することもあり、私が一生懸命やりたくてもメンバーの意欲に差があることもあります。そんな時に、「アヤがそう言うならやろうかな。」と思ってもらえるような信頼関係を築くことが重要で、普段からコミュニケーションを重ね、相手を理解し自分を信頼してもらえるよう努力しています。

 

目標への情熱が切り拓いた人生

今までの経験を振り返って思うことは、自分の希望どおりにならない場合でも、結局大事なのは「自分が置かれた場所で、いかに挑むのか、そしていかに自分の道を切り拓くか」だと思います。現在の環境で、自分が納得できる成果を出すことが重要という信念は私の中に今も生きています。今後、仕事とプライベートを充実させながら、更に挑戦したいと思っていますので、これまでの経験を生かし、アメリカで就業を目指す日本人を支援する活動などにも取り組みたいと考えています。

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