今年初開催のイベント「Johnan Meets EXPO 2022」を主催!“戦わない上南戦”をテーマに、上智生と南山生の新たな交流を目指す
総合政策学部 総合政策学科 3年
清水 菜生さん(2022年7月取材)
上智大学と南山大学の文化団体を対象とした新たな交流の場「Johnan Meets EXPO 2022」。伝統あるスポーツ対抗戦「上南戦」に合わせ、7月2日(土)に南山大学で対面交流イベントを行い、初開催ながら大きな盛り上がりを見せました。
今回は、イベントの運営団体「Johnan Meets」で代表を務めた清水さんに、開催までのお話を伺いました。
―まずは、「Johnan Meets」結成の経緯を教えてください。
もともと「Johnan Meets」は、私が2年生から所属している有志団体「Nanzan AID」で立ち上がった企画です。団体の創設者が、上智大学で浴衣デーを主催している「nexnect」の代表とオンライン上でつながったことをきっかけに、「体育会団体が『上南戦』で交流しているように、文化系の団体も交流の場を作れないか」と考えて企画したもので、その意思を引き継ぐ形で私が代表になりました。今は「Johnan Meets」の代表と「Nanzan AID」のプロジェクトリーダーを兼務しています。
「やりたい」と手を挙げたのは、「この企画でどんなことができるんだろう」とワクワクしたから。上智生の方とつながる機会もなかなかないと思ったので、その意味でも楽しみでした。
大学祭でNanzan AIDのみんなと(右上が清水さん)
―イベントは対面で開催されたということですが、最初はオンライン上のものを企画していたのですよね。
はい、初めは新型コロナウイルス感染症の影響もあったので、オンラインでの交流会を考えていました。それが変わったのは3月末頃ですね。イベント開催の手続きで学生課に行ったら、「上南戦は対面でやるみたいだよ」と教えていただいて。「同じ時期に開催すれば、相乗効果でもっと盛り上がるのでは?」と思い、対面に切り替えることに決めました。
南山、上智の運営メンバー数人でオンラインミーティングをしている様子
―参加団体やイベントの内容は、どのように決めていかれたんですか?
初年度なので、参加団体を大々的に募集するというよりは、こちらからいくつかの団体に声をかけさせていただきました。
イベントは、講演会とワークショップ企画、類似団体同士での交流会の3部構成で実施しました。交流会はマストだったのですが、上智生の方にはわざわざ東京から名古屋に足を運んでもらうので、「来てよかった」と思えるものを提供したいなと思ったんです。そこでみんなで意見を出し合って、講演会とワークショップ企画の実施を決定しました。
第1部となる講演会は、「名古屋わかもの会議」創設者の水野翔太さんにお願いしました。ポイントは、事前に参加団体の代表者にアンケートをとった上で、水野さんにお話しいただいたこと。団体のアピール方法や運営の悩みなど、事前に「聞きたいこと」を集めることで、より“刺さる”講演会になったのかなと思います。ラストの質疑応答が活発だったり、参加した方から「為になる話が聞けた」と言ってもらえたりと好評でした。
講演会では「名古屋わかもの会議」創設者の水野翔太さんに講師を依頼
―第2部のワークショップ企画では、クイズ大会を行ったと聞きました。
はい。せっかく「Johnan Meets EXPO 2022」という場があるのだから、団体や学校の垣根を越えて交流してほしいと考えたのがきっかけです。なので、同じ団体の人が入らないように、上智生と南山生3人ずつ、計6人のグループを運営側で作って、クイズの内容も交流しやすいように工夫しました。「上智大学と南山大学で共通する学部は4つである、○か×か」のような、みんなで協力し合って回答するものですね。
クイズ大会では司会を務め、出題する問題も工夫
あとはクイズ大会の最初にグループ内で自己紹介をする時間をとったのですが、そこも一工夫しました。「〇〇さんの隣の△△です」のように、自分の名前を言うだけではなく、他己紹介も交えながら進めてもらったんです。6人目は全員分の名前を言わなければいけなかったので、大変だったと思います(笑)。
ワークショップ企画を通して交流を深めた上智生と南山生
―それは面白いですね!他己紹介のアイデアはどうやって考えたんですか?
外国語学部の英米学科で、コミュニケーション学を専門にされている今井先生にアポイントをとってお話を聞きに伺いました。他己紹介をアドバイスいただいたおかげで、各グループとも想像以上に盛り上がっていて、うれしかったです。
―今年が初開催ということですが、特に苦労されたのはどんなところですか?
やるべきこと、決めなきゃいけないことが膨大だったので、それらを全て同時に進めていくのに苦労しました。運営団体一つとっても、上智側と南山側で物事のスピード感が違っていたり、参加団体もそれぞれのスケジュール感があったりで…そのズレをすり合わせていくのが難しかったですね。
前例がなかった分大変ではあったんですが、「1回目で頑張って盛り上げて、来年以降も続いていったらいいな」という想いもあって。追求すればするほど、「当日はどんな風になるんだろう」とワクワクして、それがモチベーションになっていました。
上智側(nexnect)の代表と一緒に(右が清水さん)
―イベントを振り返ってみていかがですか?
特に印象的だったのが、閉会式後の記念撮影の様子です。どの団体もみんな笑顔で盛り上がっていて、「1日でこんなに仲良くなれたんだ」と感動しちゃいました。今年不参加だった団体から、「次はぜひやってみたい」と言ってもらえたのもうれしかったです。
来年は大々的に募集をかけて、より多くの団体に参加してもらえたらと思っています。なので、就職活動は早めに終えておきたいです(笑)。
上智側の運営団体(nexnect)とNanzanAIDのみんなと
―就職活動のお話も出ましたが、最後に将来の夢を教えていただけますか?
地元の岐阜市で、地域に関わる仕事に就きたいですね。都市政策を考えるゼミに所属しているので、学んだことを活かして地元に貢献していければと考えています。あとは、「Johnan Meets EXPO 2022」のSNS運用を通して、デザインや広告的な分野にも興味が出てきたので、その方面からも模索してみたいです。
「Johnan Meets」や「Nanzan AID」の活動を通して“行動を起こすことの大切さ”を学んだので、今後にしっかりと生かしていきたいです。