南山生

入学と同時に、大好きな野球を再開。在学中に身につけた「思考力」で、卒業後は関西独立リーグでの活躍を目指す!

経営学部 経営学科 4年
近藤 翔太さん(2024年1月取材)

中日ドラゴンズファンの父親の影響で、小学3年生から野球を始めたという近藤さん。高校では一時野球から離れたものの、南山大学入学を機に硬式野球部へ入部し、再び野球に熱中する日々を送りました。卒業後は、関西独立リーグ「堺シュライクス」への入団が決まっており、今後の活躍に注目が集まっています。
今回は近藤さんに、少年野球や大学野球での思い出、野球にかける思いや卒業後の目標などについて伺いました。

 

―最初に、野球を始めた理由を教えてください。

父が野球好きだったことが大きいです。テレビで常に野球の試合が流れていているような家庭で育ち、私自身も、物心ついた頃には中日ドラゴンズのファンでした。中でも、今ドラゴンズの監督を務めている立浪選手に憧れていて、気が付けばバットとボールを手にしていました。

少年野球のチームに入ったのは小学3年生の時。小学校時代は親が転勤族だった関係もあって3つのチームで野球をやり、中学生で名古屋に引越してきたタイミングで「中京ボーイズ」に入りました。たくさんの選手に出会い、チームメイトに憧れたり刺激を受けたりすることで、より一層練習に励むことができたと思います。特に「中京ボーイズ」のチームメイトとは今も仲良くしていて、お互いに励まし合いながら切磋琢磨を続けています。

 

▲中学時代に所属していた「中京ボーイズ」のOB戦にて(右上が近藤さん)

―高校では野球をお休みされていたとのことですが、大学で再び始めることにしたのはなぜでしょうか?

甲子園を目指して、甲子園への出場経験がある高校に進学したのですが、思わぬところから1年生で野球部を辞めることになりました。その分、生徒会活動に励んでいましたが、大好きな野球ができないことが本当に苦しくて…。改めて「自分は野球が好きなんだ」と強く実感しました。

なので「大学でまた野球に打ち込もう!」と決めたのですが、3年間野球から離れていたこともあって、あえて強豪校を目指すことはしませんでした。南山大学を受験しようと決めたのは、ここの硬式野球部でなら、楽しく賢く野球を続けられそうだと思ったから。高校のクラスメイトは大学受験をしない人が多かったので、「中京ボーイズ」のチームメイトとSNSで受験の情報などを共有しながら、なんとか受験勉強を乗り切りました。

―その後、無事南山大学に合格して、硬式野球部に入部されたんですね。コロナ禍と重なって大変だったと伺いましたが、いかがだったでしょうか?

部活動の開始時期が8月になってしまったり、合宿がなかなかできなかったりと、野球をやる機会が少なくなってしまったかなとは感じています。入学式もできず、オンライン授業が続いて…と、なかなか他の学生と会う機会もなかったんです。なので、コロナが落ち着いた今、「大学に通っているんだな」と改めて実感しています(笑)。

―硬式野球部では、どのような目標を立てて活動してきましたか?

チームの目標として「2部昇格」を掲げ、日々練習に励んできました。施設の関係で、グランド練習が週1回しかできなかったので、野球場でなくてもできるスプリント系のトレーニングに取り組んだりと、チームのために最大限何ができるのかをみんなで考えて、できることを行ってきた感じですね。練習後には必ずミーティングの時間を設けるなど、チーム内のコミュニケーションも積極的に取るよう心掛けました。その甲斐あって、昨年の秋季リーグで3部優勝を果たし、2部・3部の入れ替え戦に出ることができました。残念ながら2部には昇格できませんでしたが、観客のいる瑞穂球場で試合ができ、※BCリーグに行くような投手と対戦できたことはいい経験になりました。

※ベースボール・チャレンジ・リーグは、甲信越地方1県と関東地方5県、東北地方1県を活動地域とするプロ野球の独立リーグ

 

▲本学硬式野球部のチームメイトと

―大学4年間を振り返ってみて、自分自身のどんな部分で変化や成長を感じますか?

1年生の頃に比べて、物事に対してより深く考えることができるようになりました。大学の授業などで周りの人たちの「思考力」の高さに驚かされることが多く、自然と影響を受けたように思います。野球にしろ勉強にしろ、現状の課題やその対処法などをしっかりと考え、行動することを心掛けています。

特にここ最近は野球の奥深さを日々感じていて、新しい知識や練習で得た感覚を野球仲間とも共有しながら、それらを突き詰めて考え、試行錯誤しながら練習に取り組んでいます。あとは筋力トレーニングと柔軟運動に力を入れてきたこともあって、ウェイトが10㎏以上増加するなど、身体面での変化も大きいですね。

 

―卒業後は関西の独立リーグ「堺シュライクス」へ入団されるとのことですが、独立リーグを目指そうと決めたのはいつ頃ですか?

大学3年生の終わり、進路についていろいろと考えていた頃ですね。「大好きな野球を続けたい」「小学生まで過ごした関西の地に戻りたい」という2つの理由で、関西独立リーグを目指すことにしました。「堺シュライクス」は、創設2年目からリーグ3連覇を果たしたチームなので、「ここで自分のレベルを高めたい!」と思い、入団を志しました。

 

▲堺シュライクスのユニフォームを着て

―近藤さんの今後の目標を教えてください。

2月からチーム練習が始まるので、一つでも多くの試合に出場することを目標に、開幕までの間、全力で練習に取り組みたいと思っています。そのためにも、自分自身の現状と向き合い、解決すべき点はどこか、レベルアップするにはどうしたらいいかを常に考え、日々アップデートしていくのが目標です。幸い、野球に打ち込める環境が整っているので、監督やコーチ、先輩方にアドバイスをいただきながら、しっかり頑張っていきたいですね。今後、少しでも上のレベルで野球ができるように、まずは2年間、真摯に野球に向き合っていくつもりです。これからどんな風に成長していけるのか―実家を出るのが初めてなので少し不安な面もありますが、今はすごくワクワクしています!

 

―最後に、硬式野球部の後輩へのメッセージをお願いします。

今も一緒に練習しているのですが、私たちの代よりもずっと上手な部員が多く、素晴らしいなと思います。きっと私たちが成し遂げられなかった2部昇格を果たして、2部の舞台で躍動してくれると信じて、卒業後も応援しています。それぞれの形で野球を楽しみ、上手くなっていけるよう、お互いに頑張りましょう!今後も上のレベルを目指して野球をする部員が出てくれたら、うれしいなと思います。

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