南山生

日本人がグローバルリーダーとして活躍する為に必要なこと

法学部 法律学科 4年
山田 大生さん(2020年11月取材)

オンラインを活用して海外の学生と授業内外で協働プロジェクトや意見交換を行うCOIL型授業に加え、海外留学や企業インターンシップなどを組み合わせた南山大学ならではのプログラムである「NU-COIL」。
その中の「国際産官学PBL」科目に参加した学生が“文化・風習をよく知らない海外で働く際に心に留めておくこと”をテーマに、連携企業の社員の方々からの講義や海外の学生との話し合い、授業でのディスカッションや各自での調査を経た上で、感じたことを教えてくれました。

 

アメリカ人が大切にしている"自立性"を重んじる働き方 

 ビジネスという観点で日本とアメリカの制度の違いとして挙げられるのがジョブディスクリプションの存在です。ジョブディスクリプションとは職務内容や役職名、スキル等が詳細に記述されたものです。この存在により、アメリカにはどのような働き方、風土があるのかを理解することが重要です。

 まず現地で求められる働き方の一つとして、仕事の取り組み方を社員に任せるという事が挙げられます。これはジョブディスクリプションの存在により個人の役割や責任を明確化している点で、採用時の段階から日本との差異があるからです。日本式の「報・連・相」を基本に議事録やメールの書き方等について細かに指示するような事はせず、現状や目標をチームで共有し、やり方は社員に任せた方が良さそうです。もちろん、仕事や家族、趣味の話等、日頃の部下との会話は、コミュニケーションを大切にするアメリカでは必要になります。

 次に、アメリカではお金や人との信頼関係が大切にされており、転職が多いという事です。これもジョブディスクリプションの存在から各々が給料面や職務範囲、責任について交渉する事が出来るからです。日本でも給料面は大事にされていますが、終身雇用を基本に、転職の機会はアメリカ程多くはありません。ですが、お金だけで割り切る方ばかりではなく、アメリカでも職場環境や信頼関係が大切と言う事を知っていれば、駐在員は大切な部下に簡単に転職という決断をされずに、何か対策が打てるかもしれません。

 その対策の一つとしてリーダーシップを磨いていく事が挙げられます。「上司には、自分がどのような職務をどのようなやり方で遂行すれば良いかを知ると同時に、社員を導く能力が求められる」と実際にアメリカの学生は言っていました。成果を出している社員に昇進の話を持ちかける、怠慢な社員を鼓舞できるなどの気遣いがその一例だそうです。

日本人グローバルリーダーとして活躍する為に必要な"素"の大切さ

 現地では高い職位に就いたとしても、自分を飾らず、自分の個性を理解してもらう事が大切です。迎合する事や気を遣った共通の話題探し等は表面的な会話になりやすく、より良い関係構築を妨げます。私は初めてアメリカの方と話をした時に共通の話題を見つけようと、有名なアメリカドラマの話をして、相手の反応が悪かった事を覚えています。趣味の話や自分が好きな事等を発信し、日頃から周囲に自分の思いや意見を伝えていく事で、部下に「この人と共に働きたい」と思わせるきっかけを作る事が出来るのではないでしょうか。

 

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