南山生

50代で学び直しを決意。一念発起して法律を学び、「困っている人を助けたい」と弁護士を目指して日々奮闘中!

法務研究科 1年
眞下 祐子さん(2023年10月取材)

夫の仕事の関係で、海外での生活が長かったという眞下さん。日本への帰国後、「もう一度大学で学び直したい」と決意し、南山大学法学部へ入学。3年で学部を卒業し、現在は法務研究科で司法試験を目指して勉学に励んでいます。
今回は眞下さんに、学ぶことの魅力や大学生活の楽しさ、今後の目標などについて伺いました。

 

―最初に、「大学で学び直そう」と思われた理由を教えてください。

幼い頃から好奇心旺盛で、知りたがり屋な私の好奇心を満たす方法が、「学ぶこと」だったからです。実は友人から「外国語オタク」と呼ばれるほど、外国語の習得に夢中になったこともあるのですが、それも全く知らない言葉を一から学ぶことで、知識が増えていくのを実感できるのが楽しかったんですよね。6年前に帰国してからは時間がたっぷりとあったので、「何をしようか」と悩んだ結果、大学でもう一度学び直すことに決めました。

―大学で学ぶことに対して、ハードルを感じたり…ということはなかったのですか?

あまりなかったです。夫は転勤が多く、韓国に5年、タイに6年駐在する時には家族も帯同したのですが、文化や言葉をしっかりと学びたいという思いから、韓国では延世大学の韓国語コースを、タイではチュラロンコン大学のタイ語コースを修了しました。なので、年齢を重ねてからも、「大学」という存在が身近だったということもあるかもしれません。

―南山大学の法学部を「学び直し」の場に選ばれたのはなぜでしょうか?

自宅から一番近い大学というのもありますが、娘たちが数年間南山国際中学校(高校)に通っていたことがあって、南山学園に対してよい印象を持っていたことも大きいですね。

以前は外国語学部だったので、今回は違う分野を学ぼうと考え、法学部を選びました。社会人としての常識や教養としても必要だと感じたこと、実生活でも役に立つのではないかと考えたことが理由です。実際、法律は全くの未知の分野だったので、毎日が新鮮で!授業はハードですが、先生方がやさしく丁寧に教えてくださり、クラスメートも勉強熱心な方ばかりで、とても楽しく学ぶことができました。

 

▲2022年11月に韓国の韓南大学との交流会に参加(一番左が眞下さん)

―世代の違う学生たちと一緒に学んでみて、いかがでしたか?

みなさん、礼儀正しくて思いやりがあることはもちろんなのですが、その場にいない人の話―つまり噂話はほとんどしないなど、人権尊重の意識が高い方が多く、見習わなくてはいけないなと背筋が伸びる思いでした。また、将来の目標を決めたら、それに向かって着実に行動していく姿も印象的で、いつも刺激を受けながら過ごしていました。

―学部時代には、早期卒業に認定されただけでなく、2年連続で学部長表彰を授与され、さらには奨励奨学金の給付も受けたと伺いました。

はい。授業はできるだけ前の方の席に座り、先生のお話は些細なことでもレジュメに書き留めて…と、私なりに努力して授業に取り組んでいたので、そういった形で評価いただけたことは、とてもありがたく誇らしかったです。

正直、入学時は自分がどこまでついていけるのかが分からなかったのですが、早期卒業の道が見えてきたときに、それならもっと勉強して、司法試験に挑戦してみたいと考えるようにもなりました。

 

▲2022年10月 奨励奨学金授与式で学生代表として挨拶をする眞下さん

―それで現在は法務研究科に進学されたのですね。今はどのようなことを学んでいるのですか?

社会に貢献できるような資質と能力を備えた法曹になるための勉強をしています。具体的には、学部時代に学んだことをさらに深く掘り下げて、立法趣旨や判例と学説の見解について学んだり、専門知識や実務の基礎知識等を習得したりですね。法に関連する人間の尊厳科目や法曹倫理も欠かせません。憲法や民法、刑法などたくさん学ぶことがあるのですが、今は特に行政法に注力していて…幅広い知識と考察力を必要とされる 学問で苦手意識があるので、それを克服したいと頑張っているところです。

あとは来年の2月に弁護士事務所での研修も予定しています。10日間ほど伺うのですが、今まで机の上で学んできたことが、実務の世界でどのように活用されているのか大変 興味がありますし、先生方の考え方や倫理観などを間近で見られるのがとても楽しみです。

 

 

▲法科大学院で学ぶ眞下さん

―眞下さんの今後の目標についても教えてください。

いわゆる「社会的弱者」と呼ばれる人たちを助けられる弁護士を目指しています。法律について学ぶ中で一番ショックを受けたのが、日本の受刑者のうち2割ほどが知的障がいのある方だということでした。出所しても、すぐにまた犯罪に巻き込まれてしまうという現実を知り、私にも何か役に立てることがあるのではないかと感じたんです。

また、私自身海外での生活が長かったので、その経験を生かして、日本にいる外国人の方たちの手助けもできたら…と考えています。

 

 

▲法科大学院でともに学ぶ仲間、榎本教授と(前列左から2番目が眞下さん)

―最後に、これからチャレンジしてみたいことを教えてください。

大学にある学食を全て制覇したいですし、他にも、運動不足解消とストレス発散を兼ねてボクシングに挑戦したい、世界遺産巡りを楽しみたいなど、たくさんあります。あと2~3言語、語学をマスターしたいとも考えていて、現在はスマホのアプリでコツコツとドイツ語を勉強していたりもします。

法律の勉強も語学も、何度勉強しても忘れてしまっている…ということが日常茶飯事ですが、「今日もまた新しいことを学んだ」と前向きに考えて、これからも日々楽しく頑張っていきたいです。

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